落語の演目

外法頭げほうあたま

滑稽噺上方落語が原話喧嘩大家

頭の長い男が、生き仏として奉られたあげく空腹に耐えかねる話。

あらすじ

播州飾磨のある回船問屋で、船止めの日に船を出すという禁を破ったたたりから、頭の長い子どもが生まれました。この子を家に置いておくとたたりがあるといわれ、大阪の薬問屋へ奉公に出されます。

ある日、芝居見物に出かけたこの男は、その家の女性からもてなしを受け、できものを舐めてほしいと頼まれました。外法頭の男が舐めるとできものがすぐに治るという言い伝えがあり、白羽の矢が立ったのです。舐めてやると、できものはたちどころに治りました。

これを聞いた薬問屋は「できものの合い薬あり」という看板を出し、外法頭の男に舐めさせる商売をはじめると、たちまち大繁盛になります。生き仏だということになり、御開帳が行われることになりました。

御開帳では参詣道と下向道を別々につくり、人の流れがよくなるよう一方通行にする決まりでした。参詣を終えた人に道を教えるため、係の者が「下向は左」と繰り返し呼びかけています。

一方、当の外法頭の男は、たくさんのお供え物をそばに並べられながらも、生き仏だからという理由でなにも食べさせてもらえません。空腹に耐えかねた男は、思わずこう漏らしました。「ゲホウはヒダルイ」

成立と背景

サゲは、御開帳の案内で使われる「下向は左」ということばをもじったものです。発端の部分は「妲己のお百」という噺と同じ筋立てで、芝居見物にからむくだりは「なめる」という噺と共通しています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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