播州巡りばんしゅうめぐり
別題: 明石詣り、明石名所、播州名所、播州見物
金比羅帰りの二人が播州の名所を見物しながら兵庫へ向かう道中噺。
あらすじ
金比羅参りを終えた大阪者の二人連れが、播州路を見物しながら兵庫へ向かいます。
明石に着くと人丸神社に参り、一方が柿本人丸にまつわる話をして聞かせますが、相手が的外れな質問ばかりするので、しまいには間の抜けた狂歌を詠むことになりました。
続いて舞子の浜を過ぎ、須磨に着くと敦盛の墓に参り、須磨寺を見物します。
このあと兵庫から船に乗って大阪へ向かい、道中噺は「兵庫舟」の一席へと続いていきます。
成立と背景
上方ばなしの「西の旅」と呼ばれる続き噺の一部で、それ自体に決まった落ちはありません。人丸のくだりだけを独立させて演じるときは「明石名所」と題されます。
朝寝坊むらく(三代目円馬)の速記では、兵庫から乗った船が途中で海に落ち、竜宮へ行く筋立てに変わります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

