ざんぎり地蔵ざんぎりじぞう
別題: 地蔵の散髪
毛を抜く手間を省こうとした男が、地蔵に貼りついてしまう話。
あらすじ
友だちが尻の毛を一本一本自分で抜いているのを見て、なぜそんなことをするのかとたずねました。毛が多いせいでいろいろな汚れがくっつき、下帯を汚してはかみさんに小言を言われるので、面倒でも抜いているのだと言います。
それなら一本ずつ抜くより、まとめて一度に抜く方法があると持ちかけ、地蔵の頭にとりもちを塗って、その上に尻をまくってすわらせました。
言われるままにすわった友だちに、しばらくしてから飛び降りろと声をかけます。くっついて飛び降りられないと言うのを、無理やり掛け声とともに背中を押して飛び降りさせました。
地面に降りた友だちがふと振り返ると、地蔵の頭の毛がすっかり抜けてしまっていました。「あ、お地蔵さんがざんぎりになった」
成立と背景
口演の記録が残っていない噺で、本郷にあった「若竹」という寄席で演じられたのを、円生が一度聞いたことがあると伝えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

