落語の演目

幽霊車ゆうれいぐるま

滑稽噺女房長屋

気味の悪いことばかり言う車夫に、客が怖がって多く払う話。

あらすじ

九段下で二人連れが、通りかかった人力車に乗りました。車夫は顔の青い、鼻の高い、やせた男で、走り出してふと見ると、ふところに赤ん坊を抱いているのに気づきます。

わけを尋ねると、女房が先々月赤ん坊を残して亡くなり、夜中に赤ん坊が乳を欲しがって泣くと女房の幽霊が現れるのだと言います。坂にかかると女房が車の後押しをしてくれることもあると話しました。

あまりに気味の悪い話ばかり聞かされるので、二人はぞっとしてしまいます。五十銭を渡して、「もう車はいいよ」とその場から逃げ出しました。

一人が「みすぼらしい車屋だと思ったら、幽霊がつきまとっているとは驚いた」と言うと、もう一人が「なるほど、幽霊かもしれない」と応じます。「どうして」と聞かれて、こう答えました。「おあしがなかった」

成立と背景

初代圓左が演じた噺で、明治時代にできたものと考えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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