柚の木ゆうのき
耳の遠い老人に、木の名を身振りで伝えようとして取り違えられる話。
あらすじ
ひどいあばたのある仏師が、店先で仕事をしていました。隣に住む耳の遠い老人がやって来て、「この木は何の木か」と尋ねます。
口で答えても聞こえないので、仏師は自分の髪の毛を一本抜き、火鉢にくべてみせました。老人は毛の焼ける匂いから「フム、ケヤキか」と受け取ります。
老人が「そんならこの木は」と重ねて尋ねたので、仏師は自分の頬を指さし、朴(ほお)の木だと伝えようとしました。
老人はあばただらけの頬を見て、こう答えました。「フム、柚の木か」
成立と背景
サゲは、あばたの跡を柚子の皮に見立てた地口になっています。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

