落語の演目

養老の滝ようろうのたき

滑稽噺願かけ

別題:

孝行の願かけで水が酒に変わり、父親が別のことを惜しむ話。

あらすじ

親孝行な息子がいましたが、貧しさのため酒好きの父親に十分な酒を飲ませてやれずにいました。何とかできないかと考えるうち、養老の滝の言い伝えを思い出します。

親に酒を飲ませたい一心で神仏に願をかけたところ、その真心が通じて滝の水が酒に変わったという言い伝えにならい、息子も近所の神社へ出向いて願をかけました。

満願の日に参詣から戻ると、裏の懸樋から流れる水が酒のにおいをさせています。すくって飲むとまさしく酒でした。父親に飲ませてわけを話すと、父親は大喜びし、毎日懸樋の水をくみました。

ある日父親は、たっぷり飲んだあと一眠りして目を覚まし、酔いざましの水がほしくなります。息子は仕事に出ていたので、自分で水がめの水をくみましたが、これも酒でした。水差しの水も、仏壇に供えた水も酒です。

父親は思わず舌打ちをして、こう言いました。「ああ、これが水なら千両だが」

成立と背景

講談社版『評判講談全集』には、五代目圓生の速記が「酒」という題で載っています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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