夜店風景よみせふうけい
夜店で買った便利術の本が、どれも当てにならない話。
あらすじ
夜店で本を売っていました。「電車にただ乗る法」「釜がなくても飯がたける法」などと書かれているのを見て、男が買って帰ります。
読んでみると、電車にただ乗るには車掌になればよい、釜がなくて飯をたくには鍋でたけばよいといった、はぐらかしばかりが書いてありました。
最後に「水に溺れぬ法」という項目があり、読んでみるとこう書いてありました。「筆に墨をつけ、着物のあたりに横に筋をつけ、これより深いところにはいるな」
成立と背景
見た目は新作風の噺ですが、最後の「水に溺れぬ法」の部分には原話があり、安永四年に江戸で出た『聞瓶子』に収められている「水練」に由来するとされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

