欲の熊鷹よくのくまたか
拾った札を分けようとした二人が、両替で手数料を取られる話。
あらすじ
道でぶつかりそうになった二人の男が、互いに同じほうへよけ続けて、きまり悪さに目を伏せました。そこに財布が落ちているのに気づきます。
拾う前に、中身はいくらでも山分けしようと取り決めてから財布を開けると、五円札が一枚だけ入っていました。二人とも持ち合わせがなく、二円五十銭ずつに分けられません。
そこへ女が通りかかり、両替をしてあげようと申し出ます。女についていくと、家の中に入ったまま、しばらく姿を見せませんでした。
待つ間、二人はあの女は何をしているのだろう、年はいくつか、誰かの妾ではないか、妾ならどんな旦那がついているのだろうかと、あれこれ想像をめぐらせます。
ようやく女が出てきて、二円ずつを二人に渡しました。「残りの一円は手数料にもらっておきます」
成立と背景
上方に伝わる噺で、松鶴が演じています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

