落語の演目

柳の馬場やなぎのばば

滑稽噺知ったかぶり按摩

武芸自慢をした按摩が、馬に乗せられて振り落とされる話。

あらすじ

富の市という按摩は知ったかぶりをする性分で、旗本の屋敷で武芸のひととおりを身につけていると口を滑らせたばっかりに、気の荒い馬に乗らなければならないはめになります。

なんとか逃げようと口実をつくる富の市でしたが、殿様はむりやり馬に乗せ、馬場へ引き出して馬の尻をたたきました。馬が走り出すと、富の市は馬の首にしがみつきます。

そのうちに柳の枝が顔に当たったので、とっさにつかまると、馬はそのまま股の下を抜けて行ってしまいました。殿様が「富の市、手を放すと谷底へ落ちるぞ」とおどかします。

枝にぶら下がった富の市は「助けてください。私が死ぬと母が路頭に迷います」と訴えますが、殿様は「心配するな、母は引き取って世話をしてやる」「思い切って手を放し、成仏しろ」と切り返しました。

富の市はとうとう「放します。なむあみだぶつ」と手を放します。ハッと落ちた先には大地があり、富の市は難なく両足で立っていました。

成立と背景

サゲは、口先だけの「舌三寸」と、実際に落ちた高さがわずか「足の下三寸」だったこととを重ねたしゃれになっています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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