落語の演目

やかん泥やかんどろ

滑稽噺泥棒見立て

親分に従った新米の泥棒が、大声を出して見つかる話。

あらすじ

新米の泥棒が親分に連れられて仕事に出かけました。垣根の外で待たされているあいだに、親分は台所道具を次々と盗み出し、垣根の破れから外へ渡していきます。

ところが新米は不慣れなせいか調子に乗って大きな声を出してしまい、そのたびに親分にしかられたり、金だらいをわざと打ち鳴らされて肝を冷やしたりしました。

あまりに物音が騒がしいので、当家の隠居が目を覚まし、六尺棒を手に泥棒をつかまえてやろうと、塀の合間からひょいと顔をのぞかせました。

新米はその頭を見て、親分に声をかけました。「やあ親分、今度はやかんだ」

成立と背景

サゲは隠居のはげ頭をやかんに見立てたものです。まくらに「鯉どろ」などをふって演じられます。

桂文楽が演じた噺で、原話は明和九年に出た「鹿の子餅」に載っている「盗人」とされています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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