落語の演目

牛の子うしのこ

滑稽噺百姓

ただで牛乳を飲もうと、母が牛に生まれ変わった夢を見たと大百姓に持ちかける話。

あらすじ

田舎住まいをして、池から魚を取り畑から野菜を失敬しては、ただで暮らしている男がいました。牛乳もただで飲みたいのだがうまくいかないと友だちに相談します。

友だちが入れ知恵をしました。大百姓を訪ね、近所の者だが不思議な夢を十日ほど続けて見たと言え。どんな夢かと聞かれたら、数年前に死んだ母が牛に生まれ変わってお宅の世話になっていると言え、というのです。

そうすれば牛のところへ連れて行ってくれるから、一番乳の出そうな牛の前で、これが母親です、久しぶりに話もございますと言えば、先方が気を利かせて席を外す。その間に乳を搾って帰ればいいと教えられました。

そのとおりにしてうまくいきましたが、五日ほどたって再び訪ねたとき、どの牛だったか分からなくなります。茶のぶちの牛に話しかけると、主人が「それはおとこ牛だ」。「あの、おやじのほうでございます」。

成立と背景

明治にできた噺で、入船亭扇橋が演じていたものを今村信雄が整えました。六代目三遊亭円生が演じます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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