落語の演目

魚釣りうおつり

滑稽噺上方落語が原話小僧

きょうは竜宮の宴で魚がいないと言われた男が、それでも竿を下ろして粘る話。

あらすじ

釣り竿を担いだ男が波打ち際を歩いていると、向こうから来た男に呼び止められました。今日は竜宮で宴があるため魚はみな出払っていて一匹もいないから、釣りはよしたほうがいいと忠告されます。

男は自分を釣りの名人だと言い張り、忠告など構わず竿を下ろしました。ところが待てど暮らせど一向に魚信はなく、そのまま夕方近くまでじっと粘り続けることになりました。

ようやく手ごたえがあり、引き上げてみると釣れていたのは一匹のランチュウでした。海でランチュウとは妙だと思いながらも持ち帰り、たらいに入れておいたところ、翌朝には一匹のフグに姿を変えていました。

成立と背景

その正体は、竜宮の宴で酒をふるまわれて帰る途中のフグでした。すっかり赤く酔っていたために、釣り上げたときはランチュウのように見えていたというのが、この噺の仕掛けです。

原話とされるのは、安永二年に江戸で出版された笑話本『口拍子』に収められている「金魚」という一編です。竜宮を舞台にした小咄として、古くから広く語り継がれてきたということです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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