馬のすうまのす
馬の尾を抜いた男が、わけを教えると言う友だちにさんざん酒をせびられる話。
あらすじ
川で魚釣りをしていると、そばに馬をつないで行った者がありました。釣っていた男が、その馬の尻尾の毛を抜きます。
そこへ友だちがやってきて、馬の尻尾を抜くと大変なことになると言い出しました。どうなるのかと聞いても、もったいぶって、一杯飲ませなければ教えないと言います。
仕方なく家へ連れて帰って酒を出しましたが、友だちはがぶがぶ飲むばかりでいっこうに話しません。さんざん焦らしたあげく、ようやく口を開きました。
「馬の尻尾を抜くとね。馬が痛がるんだよ」。
成立と背景
馬のすとは、馬の尻尾の毛を味噌漉しや水漉しの網に使うときの呼び名です。大阪では「馬の尾」と題します。三代目円馬が演じ、そこから桂文楽へ伝わりました。
原話は正徳二年に江戸で出た『笑眉』の「秘事はまつげ」で、安永四年『花笑顔』の「馬尾」、寛政九年『詞葉の花』の「馬のす」も同じ筋です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

