筒振り丁稚つつふりでっち
立ち小便のしぐさを、芝居の型にかけて評する短い話。
あらすじ
関西では、女性の立ち小便のことを「三番叟」と呼んでいました。尻を突き出した格好が、芝居のその演目の型に似ているところから来た呼び名だといいます。
ところがあるとき、その場に居合わせた者の中から、「女の立ち小便ばかりじゃない。男の立ち小便も三番叟や」と言い出す者がありました。
どういうわけかと尋ねられた男はこう答えました。「いま丁稚が立ち小便をしていったが、しまいには筒振っていきよった」
成立と背景
上方に伝わる小咄で、男性の一物のことを「筒」と呼んでいました。桂松光のネタ帳『風流昔噺』(万延二年)に見える似た文句は、この話とは別の話だと考えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

