常太夫儀太夫つねだゆうぎだゆう
墓場で名を呼ばれた義太夫語りの二人が、声の主を確かめる短い話。
あらすじ
常太夫、儀太夫という二人の義太夫語りが、一座を逃げ出して連れ立って旅をしていました。道に迷ってしまい、いつのまにか墓場に出てしまいます。
すると、どこからか「常太夫儀太夫」と自分たちの名を呼ぶ声が聞こえてきました。こんなところで名を知っている者などいるはずがないと、いぶかりながら声のするほうへ近づいていきます。
声のするほうに目をやると、菰をかぶった人影がありました。二人が近づいて菰をさっと取ってみると、そこには物乞いがひとりうずくまっていました。
物乞いはこう言いました。「冷たい、ひだるい(常太夫、儀太夫)」
成立と背景
上方の「東の旅」シリーズの一つで、「うんつく酒」と「お杉お玉」の間に演じられる話です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

