遠山政談とおやませいだん
顔に難のある女中をめぐる一件が、遠山のお裁きに持ち込まれる話。
あらすじ
石町二丁目の生薬屋、越中屋善兵衛の店では、若い奉公人が大勢いて女中にちょっかいを出すため、なかなか女中が居つきませんでした。
それならいっそ器量のうんと悪い女を、と探し出されたのが、在方から来たお染という十七歳の娘でした。三歳のときに重い疱瘡を患ってひどいあばたが残り、七歳のときには囲炉裏に落ちて大やけどを負い、背丈は低いのにひどく太っているという容貌です。
さすがに店の男たちも手を出しませんでしたが、番頭金兵衛の身寄りにあたる若党の佐造だけは、お染にこっそり手をつけてしまいました。
お染はあれこれと金品をせびり、やがて身ごもったことを理由に佐造へ夫婦になってほしいと迫ります。困った佐造は、加賀屋敷にいる友人へ預けると偽ってお染を俵に詰め、川へ流してしまいました。
その夜、釣りの帰りに通りかかった二人連れが、米俵かと思って開けてみて仰天します。事情が知れ、翌日には様子を見に来た佐造が捕らえられました。
佐造は遠山左衛門尉によるお調べを受けることになりました。
成立と背景
四代目三遊亭円生の作です。「遠山政談」という題ながら、「唐茄子屋政談」と同様に実際のお裁きの場面は描かれません。三遊亭円生や古今亭志ん生も演じました。
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戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

