落語の演目

とんちきとんちき

滑稽噺吉原名前

別題: 果報の遊客

雨の日に来た客同士が、互いを同じ言葉で呼ばれていると知る話。

あらすじ

客足の少ない雨の日ならもてはやされるだろうと考え、ある客が女郎屋に上がります。相手の女は「ほんとにうれしいよ」と言うなり、すぐに部屋を出て行ってしまいます。

女はそのまま隣のまわし部屋に行き、そこに上がっていた別の客にも、今日はもてるだろうと踏んで同じような嬉しがらせの言葉をかけます。

客は他にも客がいることに勘づき、こう言いました。「以前お前さんも出会ったことのある客だよ」女は「ああ、あのとんちきか」と答えます。

しばらくして女がもとの部屋に戻ると、この客もやはり自分のほかに客がいるらしいと勘づき、女にこう告げました。「以前お前さんが会ったお客だよ」

女はこう答えました。「ふうん、あのとんちきか」

成立と背景

盲目の落語家として知られた初代柳家小せんが、得意の演目としていた廓噺の一つです。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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