手遅れ医者ておくれいしゃ
何でも手遅れだと言う医者が、落ちる前に来いと言う短い話。
あらすじ
何でも「手遅れだ」と言う藪医者のところへ、ある日、ケガ人がかつぎ込まれてきました。医者は一目見るなり、こう言います。「手遅れじゃな」
付き添いの者が驚いて、「先生、たったいま屋根から落っこったばかりですよ」と訴えました。まだ間に合うはずだという言い分です。
医者はこう言いました。「だから手遅れじゃ。落ちる前にくればよかった」
成立と背景
医者を扱う噺のマクラによく使われる小ばなしです。原話は、安永十年に出た『民和新繁』に収められている「野父医者」です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

