垂れたも同然たれたもどうぜん
厠を断られた客が、追いかけて来た小僧に事情を告げる短い話。
あらすじ
新築の家の前を掃除していた小僧に、通りがかりの人が厠を貸してほしいと頼みました。
小僧は、今日越してきたばかりでまだ主人もいないのでとお断りすると、その人は困った様子でもじもじしながら立ち去ってしまいます。
これを聞いた主人は小僧を叱り、追いかけて貸してあげるよう言いつけました。小僧が追いついて「戻って御用をお足しください」と伝えると、その人はこう答えました。「いや、たれたも同然です」
成立と背景
辞退の言葉「食べたも同然」をもじったサゲです。原話は安永七年に江戸で刊行された『春笑一刻』所収の「新宅」です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

