落語の演目

棚という字たなというじ

滑稽噺江戸の小噺が原話小僧

別題: 棚丁稚

空に書いた字を消そうとする小僧の、理屈が振るっている話。

あらすじ

小僧に「棚という字はどう書くのですか」と尋ねられた番頭は、空中に指で「木へんに月を二つ書くのだ」と書いて見せました。

わかりましたと答えた小僧は、その空中を手のひらでこすり始めます。何をしているのか尋ねられると、いま教わった棚という字を消しているのだと答えました。

番頭は、畳の上にでも書いたのなら消したほうがよいが、空中に書いたものを消す必要はないと言い聞かせます。それでも小僧は消しておいたほうがいいと言い張りました。

なぜかと尋ねられた小僧はこう答えました。「頭をぶつけるといけないから」

成立と背景

むかしは畳の上や火鉢の灰に書いた文字は、必ずあとで消しておくものとされていました。上方では「棚丁稚」と呼ばれ、原話は安永四年に江戸で刊行された『花ゑがほ』所収の「柱といふ字」です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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