太十たいじゅう
素人芝居の太功記で、母親役が屋台の中で酔いつぶれる話。
あらすじ
素人芝居で、太功記十段目「尼ヶ崎の段」、通称「太十」を演じることになりました。母の皐月役になった男は大変な酒好きです。
本番中、母皐月役の男は屋台の中でこっそり酒を飲み始めてしまいます。光秀役が竹槍で突く場面になっても、いっこうに屋台から出てきません。
光秀役が屋台の障子を開けてみると、母皐月役はすっかり酔いつぶれていました。文句を言われた男が答えます。「狂言が太十、婆が酒は当たり前や」
成立と背景
上方の噺です。もとは即興の寸劇「にわか芝居」で演じられていたものを、四代目桂文枝が落語に仕立てました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

