将軍の屁しょうぐんのへ
別題: 大久保の屁
将軍のそそうを、居並ぶ大名が次々に言い繕う話。
あらすじ
江戸城の大広間に、御三家をはじめとする二百六十を超える大名たちが、居並んで集まっていました。
やがて将軍がお出ましになり、座布団に座ろうとひざをついた、まさにその瞬間に、大きな音を立ててしまいました。
すかさず水戸様が鼻をおさえて「草木(臭き)もなびく君の御威勢」と取りなすと、尾張様は「武運長久」、紀州様は「天下太平(屁)」と調子を合わせました。
居並ぶ諸大名たちも声をそろえます。「ヘーヘーヘー」
成立と背景
上方では「大久保の屁」といい、大久保彦左衛門を登場させています。「四宿の屁」のマクラとして使われることもあれば、これだけで一席になることもあります。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

