菖蒲革しょうぶかわ
菖蒲ずくめの家で、最後に出てきた箱の中身まで菖蒲にかける話。
あらすじ
たいそう菖蒲が好きな旦那が、家を新しく普請しました。床の間には菖蒲の絵をかけ、ふすまにも菖蒲革の模様をあしらってあります。
そこへ友人が遊びに訪ねてきて、部屋じゅうに広がる菖蒲ずくめのしつらえを、次々にほめていきました。
部屋の隅に三角の箱があるのに気づいた友人が「これは何です」と尋ねると、旦那は「中におむすびが入っているのだ。これも菖蒲に縁があってな」と答えます。
「へえ、どうしてです」と聞かれた旦那が答えました。「二つ食べては三つ食べ」
成立と背景
菖蒲革とは、菖蒲の花や葉の形を染め出した模様のことで、なめし革や足軽のはかま地などによく使われました。二つと三つが並ぶその模様の並び方を知らないと、サゲの意味がわかりません。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

