落語の演目

神道の茶碗しんとうのちゃわん

滑稽噺喧嘩女房

別題: 新渡の茶碗、神仏論

神道の亭主と仏事の女房が言い争い、茶碗の名で落とす話。

あらすじ

日本橋石町の新道に、骨董を商う夫婦が住んでいました。亭主は神道に凝り固まり、女房は仏事に凝り固まっていて、その信心の違いから、二人の間ではけんかが絶えることがありません。

口げんかではいつもやり込められる亭主が、たまりかねて女房の胸ぐらをつかみました。女房は「なにをなさる、痛いじゃありませんか。竹や、お茶でもお湯でも持って来ておくれ」と女中に言いつけます。

言いつけどおりに女中が運んできた熱い茶を、女房がひとくち飲むと「あっ、熱いじゃないか。喉の仏様をやけどしたよ」と声を上げました。

それを聞いた亭主はこう言いました。「いい気味だ。喉の仏がやけどするはずだ。飲んだ茶碗は新渡だもの」

成立と背景

中国などから渡来した唐物の茶碗には、渡来した時期によって古渡、中渡、新渡という呼び分けがありました。新渡は「しんとう」と読み、神道と同じ響きになることが、このサゲの仕掛けになっています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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