新内たばこしんないたばこ
夜中にたばこを求める客と店主が、新内の節でやりとりする話。
あらすじ
刻みたばこをキセルで吸っていた時代のことです。たばこ屋で刻みを買うには、入れ物を持って行くか、紙に包んでもらうのが習わしでした。
たばこ好きの男が、夜中にたばこを切らして困り果てます。たばこ屋のおやじが新内節を好むことを思い出し、戸口でこう節をつけて呼びかけました。「もうし、もうし、たばこ屋さん」
驚いたたばこ屋のおやじは、負けじと新内節の調子に乗せてこう答えます。「たばこは売ってあげようが、入れ物持っておいでかねえ」
男は口三味線で節をつけながら、こう頼みました。「つつんでくれ」
成立と背景
登場人物のやりとりを新内節の節回しに乗せて聞かせる趣向のため、演者に新内の心得がないと演じきれない噺とされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

