落語の演目

新右衛門狸しんえもんだぬき

滑稽噺銭勘定意地の張り合い

別題: 七条の袈裟

けちくらべに出かけた男が、相手の上を行く仕掛けに舌を巻く話。

あらすじ

梅干しをにらんでいて、口がすっぱくなったところでご飯を食べればおかずの節約になるという、けちな男がいました。

そこへ、負けず劣らずけちな男がけちくらべを挑みにやってきます。夜に訪ねていくと、相手はまっ暗な中で裸ですわっていました。

寒くないのかと尋ねると、相手は頭上に大きな石をつるしていて、その重みにハラハラしながら冷や汗をかいているので寒くないのだと答えます。これはかなわないと、訪ねてきた男は退散することにしました。

帰りぎわに履物を探すのでマッチを貸してくれと言うと、相手は自分の目と鼻の間をげんこつで殴りつけ、その火花で探せと答えます。

訪ねた男が「そんなことだろうと思って、来るときははだしで来た」と言うと、相手は答えました。「おれもそうだろうと思ったから、畳を裏返しておいた」

成立と背景

今村信雄の『落語事典』では「二丁ろうそく」の別名として扱われていますが、実際には「二丁ろうそく」とは別の噺です。先代三升家小勝が得意にしていました。

原話は安永五年に江戸で出た『夕涼新話梨』という本に収められている「金もち」という話です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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