島めぐりしまめぐり
別題: 万国島めぐり
密航した男が小人国・大人国をへて女護ヶ島に着き、商売を思いつく話。
あらすじ
隠居のところで見た絵本に小人国や女護ヶ島が出ていたのを見て、自分も行ってみたくなった男が、船に忍び込んで密航します。
たどり着いたのは小人国で、王様をつかまえて自分の印籠に押し込め、そのまま進むと大人国に来ました。ここでは子供たちのおもちゃにされ、大きな屁で吹き飛ばされて女護ヶ島に着きます。
男は女たちの体を金を取って手入れするという商売を始めますが、二百人もの女が列をつくって順番を待っているのを見て、「こんなに大勢を相手にしていては命が持たない」と逃げ出してしまいました。
成立と背景
上方ばなしです。桂文団治は「これ以上言ったら私も命がつづきませんので、これでしまいにします」とサゲていました。
小人国・大人国のくだりの原話は、延宝八年に京都で出た「噺物語」に収められている「大風に逢いし舟の咄」とされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

