渋柿しぶがき
寒空に渋柿をかじる男を、通りがかりが評する短い話。
あらすじ
寒空の下、浴衣一枚のみすぼらしいなりをした男が、柿の実をとって食べようとします。渋柿だと注意されても「わかってる」といって、そのままかぶりつきました。
あまりの渋さにひどい顔をしながら食べる男を見て、通りがかりが「なんと無茶なやつじゃ」とあきれます。
すると別の一人が「ほっとけほっとけ、どうせ尻の詰まらん者や」といいました。
成立と背景
渋柿を食べるとふん詰まりになるという言い伝えが、サゲの前提になっています。中村扇雀の祖父にあたる笑福亭円歌という演者が、唄を交えながら演じていたということです。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

