落語の演目

しびんしびん

滑稽噺武士上方

別題: 花瓶、しびんの花活け

しびんを花活けと思って買った侍が、道具屋に掛け合いに行く話。

あらすじ

田舎から出てきた武士が骨董屋をのぞくと、土間に古いしびんが置いてありました。武士はこれを花活けと思い込み、欲しいと申し出ます。

道具屋が五両でどうかと持ちかけると、武士は安いと喜んで買い求め、さっそく花を活けて楽しみました。

そこへ顔見知りの本屋が通りかかり、「それはしびんですよ」と教えます。武士はかんかんに怒り、道具屋へどなり込みました。

腰をぬかした道具屋は、「病気の年老いた母に高い薬を飲ませたい一心でしたことです」とうそをついて詫びます。武士は「孝行のためとあらば仕方がない」といって帰って行きました。

あとで隣の主人が「危なかったな。だがさすがは武士、代を返せとはいわなかったな」というと、道具屋は「それはそのはず、小便はできねえ」「どうして」「しびんが向こうにあるもの」と答えました。

成立と背景

道具屋の符牌で、値をつけるだけで買わない客のことを「小便をする」といいます。原話は宝暦十三年に大阪で出た「軽口太平楽」の「しびんの花生」です。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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