落語の演目

三味線鳥しゃみせんどり

滑稽噺殿様武士

高値で買った鳥が鳴かず、殿様が家来を責め立てるうちに鳴き出す話。

あらすじ

小鳥をたいそう好むある大名が、三味線の音そっくりに鳴くといわれる三味線鳥といううわさの鳥を、御近習の勧めで二百両もの金を投じて買い求めました。

ところがこの鳥は籠に入れてから十日たっても少しも鳴きません。殿様は機嫌を損ね、世話を任せていた家来の兵太夫を呼びつけて、小鳥屋とぐるになっていたのではないかと問い詰め、鳥籠もろとも外へ放り出してしまいました。

兵太夫は鳥の前に座り込み、この鳥が鳴かないせいで切腹しなければならなくなったのだと、芝居がかった調子で長々と嘆き始めます。

「言おうようなきれェはァなァ……」と声を長く伸ばしたところ、鳥が鳴きだしました。「ちん、ちりりりりん」

成立と背景

名人と呼ばれた橘家円喬の十八番として知られ、その芸を三遊亭円生が受け継いでいます。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ