節分せつぶん
一文なしの夫婦が、掛け取りを芝居と端唄でしのぐ話。
あらすじ
むかしは、大みそかに勘定を払いきれないときは、節分に払うという習わしがありました。借金の多い家では、節分になっても掛け取りに悩まされたものです。
節分になっても一文なしの夫婦がいました。掛け取りにやって来た酒屋の番頭を、まずは亭主が得意な芝居のせりふ回しで丸め込み、追い返してしまいます。
続いてやって来た魚屋のことも、酒の代わりにお茶けと端唄でうまくあしらったうえ、ふぐを肴に一杯おごらせてまで、その場をしのいでしまいました。
上機嫌になった夫婦は、酒尽くしの厄払いを唱えながら、ふぐをさばく真似の掛け合いを始めます。「うまいうまい。ふぐが煮えたから口を開けな」「おいおい、乱暴なことするなよ」「骨は外」
成立と背景
「掛取り万歳」という噺から派生したものですが、サゲが異なるため別の演目として扱われています。八代目春風亭柳枝が演じていました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

