雪隠の飛脚せんちのひきゃく
近道をした飛脚が、便所で弁当を落とす短い話。
あらすじ
大阪から明石へ荷を届けた飛脚が、帰り道に近道をしようと思い立ちました。「本街道はまわり道、この田んぼを抜けて、このあぜを越えて、近道近道ドッコイサノサ」と調子をつけて駆けていきます。
途中で急に便意を催した飛脚は、百姓家の便所を借りてしゃがみ込みました。すると、しゃがんだとたんに、懐に入れていた弁当がすとんと下へ落ちてしまいます。
弁当を便つぼに落とした飛脚は、こう言いました。「あ、近道しよった」
成立と背景
上方に伝わる話で、「明石飛脚」という噺の後に続けて演じられ、さらにそのあとを「うわばみ飛脚」という噺につなげることが多いといいます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

