三人片輪さんにんかたわ
体の不自由なふりをして廓へ上がった三人が、そろって振られる話。
あらすじ
二人の道楽者が遊びに出かけたいものの持ち合わせがなく、金主にしていたせむしの若旦那を連れ出すことにしました。金主に嫌がられてはいけないと、一人は顔にウメボシを貼ってかさっかきのふりをし、もう一人は口がきけないふりをするという約束で出かけます。
ところが三人ともそろって振られてしまいました。かさっかきのふりをした男は、ぼやきながら顔のウメボシをさかなに一人で酒を飲んでいるところを見つかってしまいます。
口がきけないふりをした男も、くすぐられてこらえきれず声を上げてしまいました。今度こそせむしの番だと、女たちが無理やり若旦那の着物を脱がせにかかります。
脱がせてみると本物のせむしだったので、女たちは驚いて言いました。「あらまあちょいと、おまえさんばかりは正直者だよ」
成立と背景
体の不自由を装って金主を振り向かせようとする趣向は、上方に伝わる「せむし茶屋」という噺と同じ仕組みで作られています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

