三拍子さんびょうし
抜けなくなった三人が、寺で知恵を出し合うバレ噺。
あらすじ
変わった夫婦がいて、今日はそれぞれ好きなことをしようと、亭主はイヌを、女房はイモを使って楽しむことにしました。
ところがふだんと違うことをするものではないと言うとおり、亭主はイヌから、女房はイモから抜けなくなってしまい、二人とも困り果てます。
住職に相談してみると、火吹竹を使って同じように楽しんでいた住職自身も、抜けなくなって困っているところでした。
三人で知恵を出し合ったすえ、住職の飼いネコを呼んでくることになりました。すると、ネコがいきなり女房のイモにくいついて走り出しました。
これを見たイヌが夢中でネコを追いかけます。住職はネコがかまれてはいけないと、火吹竹を振り上げました。
成立と背景
三つのお題から即興で作る三題ばなしの一つで、イヌ・イモ・火吹竹という題から生まれました。イモの代わりに魚を使い、後家と隠居、そして小僧が抜けなくなる型もあります。上方ではサゲのあとに「これで三拍子そろうた」と付け加えます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

