淋病醤油りんびょうしょうゆ
醤油樽に錐で穴を開けるのを見た小僧が、父親を思い出す話。
あらすじ
ある大きな店の旦那が、小僧に醤油樽の呑み口をあけて、醤油を出すよう言いつけました。小僧が呑み口をあけても、醤油は一滴も出てきません。
旦那が「樽の上にきりで穴をあけてみろ」と言うので、そのとおりにすると、醤油がどんどん出てきました。
とたんに小僧が泣き出したので、旦那が「どうしたのだ」と尋ねます。「死んだ父親のことを思い出しました」「どうして」
小僧が答えました。「父は淋病で小便がつかえて死にましたが、あのとき父の頭にきりで穴をあけてやればよかったと、残念に思ったのです」
成立と背景
原話は元禄三年に江戸で出た『枝珊瑚珠』に収められている「酒屋の八蔵」とされ、上方落語として伝わっています。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

