落語の演目

泳ぎの医者およぎのいしゃ

滑稽噺三遊亭圓朝の作医者

別題: 盛水練

薬で人を死なせた医者が川で水責めにされ、息子に泳ぎを習えと言う話。

あらすじ

ある家のひとり娘が急に病気になりましたが、山あいの土地ゆえまともな医者がどうしても見つからず、困り果てた旦那はやむなく薬を求めて、はるばる江戸まで出かけることにしました。

ところがその留守のあいだに、下男が気を利かせたつもりで近所の医者を呼んでしまいます。その医者が処方した薬を飲んだ娘は、舌がつってあっけなく息を引き取ってしまいました。

薬を手に江戸から戻った旦那はこれを知って激しく怒り、仕返しにその医者をつかまえて川に沈め、水責めにしてやります。泳ぎを知らない医者は、ほうほうの体でようやく自分の家へ逃げ帰りました。

家では息子がしきりに本を読んでいます。わけを尋ねると、息子は「名医になりたくて医学を学んでおります」と答えました。医者はこう言い聞かせます。「医者になるには医学を学ぶには及ばん。泳ぎを先に習え」

成立と背景

「円朝全集」には別の題で載っており、師匠にあたる円生が演じたのを円朝が聞いたことがあると記されています。もとをたどると、中国の笑話集「笑府」にある話に行き着くといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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