親子茶屋おやこぢやや
別題: 夜桜、廓の夜桜
息子の遊びを叱った親旦那が、自分も茶屋へ繰り出して息子と鉢合わせする話。
あらすじ
ある商家の親旦那が息子を自分の部屋へ呼び出し、日ごろの放蕩をきびしく叱りつけます。息子はそのたびに理屈をこねて口答えをするので、親旦那はすっかり腹を立ててしまいました。
あいそをつかした親旦那は、そのまま家を出ますが、実は自分もこっそり遊びに向かうところでした。一方の息子のほうも、父の目を盗んで同じように別の遊びへ出かけていたのです。
二人はそろって同じ茶屋に居合わせ、思いがけず父子で鉢合わせしてしまいます。ばつの悪い思いをしながらも、驚いた親旦那は息子にこう告げました。「せがれ、遊びはいいが、バクチはならんぞ」
成立と背景
上方の落語として知られていますが、原話は江戸の小咄にあるとされます。明和四年に江戸で刊行された「友達ばなし」という本に収められた「中の町」という一話が、それにあたるといわれています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

