落語の演目

親子のつんぼおやこのつんぼ

滑稽噺親子名前

耳の遠い親子が、同じ名前をやりとりしてかみ合わない短い話。

あらすじ

耳の遠い親子が、長屋で二人だけの暮らしをしていました。誰かが訪ねて来た気配に気づいた父親が、横丁に住む人の名を挙げて「いま挨拶に来たのは、あの人じゃないかい」と息子に尋ねます。

息子は「違いますよ、おとっつぁん」と、父の挙げた名とは少し違う名を言って訂正します。ところが息子の言い直した名も、耳の遠い父にはまた別の音に聞こえてしまいました。

耳の遠い父親は「そうかい」と得心したように応じましたが、どうやら自分でもまた聞き違えていたようです。最後にこう締めくくりました。「あたしゃまた横丁の源兵衛さんかと思った」

成立と背景

この小咄には原話があり、宝永五年に上方で出版された「福禄寿」という笑話本の巻四に収められている、親子そろって耳の遠い者どうしのやりとりを描いた一話にあたるとされています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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