落語の演目

大阪名所夫婦喧嘩おおさかめいしょふうふげんか

滑稽噺上方落語が原話夫婦大阪

大阪の地名を折り込みながら夫婦げんかを繰り広げる話。

あらすじ

女房が亭主に、いい加減に飲み歩くのはやめてほしい、桜宮の花見のように毎度浮かれてばかりはいられない、そんなに金を湯水のように使っていては年の暮れに大きな穴があくと責め立てます。

亭主はやかましいと怒鳴り返し、天神山だ今宮だと言い立てながら、そんなことを言わずに戎さんのようににこにこ笑っていろと言い返しました。それでも女房が言いやめないので、亭主は煙管で女房を殴りつけてしまいます。

そこへ近所の者が仲裁に入りました。この仲裁も大阪の名所を並べ立てながらの意見で、出ていく船ばかりで入ってくる船が一つもなければ波止場はとても立ちゆかないものだと諭します。

住吉や九条のあたりでいくら気をもんでも、無い袖は振れません。みすぼらしいなりのままでいては、今どき通用しない天保銭を後生大事に持っているようなものだとも言い添えました。

亭主が、その通用しない天保銭も天保山も、みんなぶちつぶしてしまったのだと言い出すと、仲裁の男は驚いて、いったいなぜそんなことをするのかと重ねて問いただしました。

亭主は「これも浪花繁昌のため」だと答え、二人はそのまま威勢のよいやり取りへと転じ、最後はこう締めくくられました。「なるともなるとも大繁昌、築港が開けて軍艦が横づけ」

成立と背景

明治時代に二代目林家菊丸が作ったとされる上方の噺です。大阪の名所が百五十ほども織り込まれており、地名を尽くして仕立てたもじりばなしの代表的な一つに数えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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