お好み吸物おこのみすいもの
どんな注文にも応じる吸物屋が、三人に同じ卵の吸物を出す話。
あらすじ
どんな吸物でも作りますという看板を出した店ができました。侍とその妻、それに奴の三人がやってきます。
侍は碁の吸物、妻は将棋の吸物、奴は大名行列の吸物を注文しました。主人はかしこまりましたと言って、三人に同じ卵の吸物を出します。
これはどうしたことかと顔を見合わせていると、召し上がればお分かりになりますと主人が言いました。
しばらくして主人がいかがでしたかと尋ねます。侍が、なるほど碁の吸物だ、一目打ってみたくなったと言い、妻が一番指してみたくなりましたと言い、奴が「大名行列にちがいありません。お道具の先が立ちかけております」。
成立と背景
卵が精力を補うとされることを踏まえたサゲです。三遊亭百生が演じました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

