お盆おぼん
別題: 巣鴨の狐
狐憑きを落としに呼ばれた法印の下男が、狐を出す入れ物にお盆を持ち出す話。
あらすじ
貧しい法印が下男を一人置いて暮らしていました。下男が使いに出たきりなかなか帰らないので理由を聞くと、王子の本堂で子狐を捕まえて狐汁にしようと思ったといいます。法印は、狐は王子稲荷の使いだととがめました。
そこへ巣鴨から来たという商人が、主人の娘に狐が憑いたので落としてほしいと頼みに来ます。法印は七両二分かかる、その代わり狐が離れたら捕まえて渡すと言い、商人も承知しました。
手付けに一両置きたいので盆を貸してくれと言われ、下男は盆が見当たらないので、箱膳のふたを持ってきました。法印は下男に、畳の上へじかに置くのは失礼にあたるので、盆に載せて差し出すものだと教えました。
商人が帰った後、法印は下男に王子へ行って狐を捕ってこいと言いつけます。一両もらった下男は、狐を三味線の箱に入れて戻りました。巣鴨で祈祷をして箱から出そうとすると、狐は死んでいます。
死んでもいいから出せと言われて、下男が答えました。「そうか、それなら台所でお盆を借りてくべえ」。
成立と背景
先代三遊亭小円朝、先代三升家小勝が演じました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
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- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

