にゅうにゅう
別題: 茶器の鑑定
茶器の鑑定を任された奉公人が、教えられた言葉を取り違える話。
あらすじ
駒形に住む茶道具の目利き、半田屋長兵衛のもとへ、金持ちの万屋五左衛門からたびたび品物の鑑定に来てほしいという迎えが来ます。断りきれなくなった長兵衛は、愚か者の奉公人・弥吉を名代として行かせることにしました。
長兵衛は弥吉に、品物の傷のことは「にゅう」と呼ぶこと、品物は十分にほめること、先方が買い取り値段の相談を持ちかけてきたら「にゅう」を見つけて難をつけること、などと教えて送り出します。
ところが弥吉は、万屋の屋敷でしくじりを重ねたあげく、饅頭と間違えて火のついた香を口に入れてしまい、「あつつ……」と声を上げてしまいました。
居合わせた者に「乱暴だなあ、口の中に傷ができましたろう」と言われた弥吉は、こう答えました。「いえ、にゅうができました」
成立と背景
司馬竜斎から三遊亭圓朝に伝えられた噺です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

