落語の演目

抜け裏ぬけうら

滑稽噺長屋

長屋の路地を通り抜けさせまいと、住人が案を出し合う話。

あらすじ

長屋の路地を、毎日大勢の通行人が近道として通り抜けていくので、住人たちが家主のところに集まり、なんとか防ぐ手立てはないかと知恵を出し合いました。

どぶ板に鳥もちを塗ってはどうか、通行料をとってはどうか、路地の両方の入り口に高い塀を作ってはどうかと、住人たちからさまざまな案が飛び出しました。

そのなかで、路地に猛犬がいて危険だという貼り紙を出し、それでも入ってくる者がいたら、犬の鳴きまねが得意な者に物陰でほえさせて脅そうという案がまとまりました。

犬の鳴きまねが得意な、いかけ屋のよっちゃんという男が、この役を引き受けることになりました。貼り紙をしても入ってくる人はいたものの、よっちゃんは家主の家に張りついて大いに働いたので、路地を通る人の姿は見られなくなりました。

その働きぶりに免じて、よっちゃんは礼として焼付をふるまわれました。すっかり酔っぱらってくだを巻き、暴れ始めてしまいます。

「よっちゃん、それでもおまえは何も知らずにやってるんだろう」と言われたよっちゃんは、こう答えました。「みんな焼付(承知)の上でございます」

成立と背景

昭和のはじめに、先代柳亭燕路が作った噺です。サゲはよっちゃんが酔って寝入ってしまい、「イヌがトラになった」と落とす型で演じられることもあります。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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