落語の演目

覗き医者のぞきいしゃ

滑稽噺上方落語が原話医者

からくり屋から転じた医者が、口上のまま診察をするバレ噺。

あらすじ

のぞきからくり屋のおやじが、毎日「日本三景」のからくりを見せていました。安芸の宮島の情景を語り、最後にカタンと仕掛けを落とすと明るくなって終わる呼び物です。

からくり屋がはやらなくなったので、おやじは医者に商売がえをします。もっとも医術の心得はなく、遠眼鏡で体をのぞいてごまかすだけでした。

腹が痛いという娘が来ると、尻の穴から遠眼鏡でのぞき、「いとの腹中眺むれば、心の臓やら肺の臓、腸の長さは数知れず」とからくりの口上そのままに語りながら遠眼鏡を押し込みます。娘は思わず音を立ててしまいました。

娘はすかさずこう言いました。「ようなりますればへを上げます」

成立と背景

上方ばなしで、サゲはからくりの口上「夜に入りますれば火を上げます」に掛けたシャレになっています。もとは後ろからでなく前からのぞく型で演じられ、心地よさのあまり娘が声をもらす結末だったのではないかともいわれています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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