糊屋の看板のりやのかんばん
別題: 野太い
うどん屋と間違えて入った男が、看板の字に文句をつける話。
あらすじ
むかし、糊屋の看板といえば、決まってひらがなの「の」の字を大きく書き、その下に「り」の字を小さく添えて仕上げるものでした。
うどん屋だと思い込んで糊屋に入ってしまった男は、ここは糊屋だと告げられ、照れ隠しにこう文句をつけます。「糊屋なら糊屋らしく、すなおにのりと書いたらよさそうなものだ。なんでのの字ばかり大きく書くんだ」
糊屋の亭主に「利がうすいから、りを小さく書くんだ」と言われた男は、こう言い返しました。「のぶといやっちゃ」
成立と背景
上方ばなしで、桂松光のネタ帳『風流昔噺』(万延二年)に「うどん屋ばなし、但しのぶとい、のりかんばん間違落」という記載があります。
大阪のシャレ言葉には「糊屋の看板で、の太い」「糊屋の看板で、利が細い」というものがあります。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

