仁王におう
盗みを押さえられた男が、仁王の言葉を掛けて返す短い話。
あらすじ
人けのない浅草の観音様の堂内にこっそり忍び込んだ泥棒が、首尾よく品物を盗み出して風呂敷に包み、それを背負ったまま雷門まで来ます。
そこで仁王に見つかり、ねじ伏せられてしまいます。仁王に足の裏で背中をぐっと押さえつけられた拍子に、泥棒は思わず一発やってしまいました。
「うっ、やりやがったな」と仁王が鼻をつまむと、泥棒は振り向いてこう言いました。「仁王(匂う)か」
成立と背景
「やかん泥」のまくらとして使われる小咄です。原話は、安永九年に江戸で出た「万の宝」に収められている「仁王の色男」です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

