二八義太夫にはちぎだゆう
別題: 二八浄瑠璃、二八に出会い
稽古中の浄瑠璃の文句を、数の語呂で覚え違える短い話。
あらすじ
浄瑠璃の稽古に励む男がいて、忠臣蔵五段目に出てくる「ししに出会い」という一節が、どうしても覚えられずに苦労していました。
見かねただれかが「四四の十六だ」と教えて覚えさせようとしたので、十六という数字だけは頭に残りました。ところが肝心の「しし」の部分は思い出せません。
十六だから、四四ではなく二八の十六に違いないと思い込み、こう語り出してしまいました。「二八に出会い……」
成立と背景
先代桂文治は、「しし」をライオンだと教わったという設定で演じ、「歯みがきに出会い……」という違うサゲにしていました。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

