落語の演目

猫芝居ねこしばい

滑稽噺若旦那上方

二階に上げられた芝居好きの若旦那が、猫を相手に芝居を始める話。

あらすじ

芝居に夢中の若旦那が、使いに出た帰りが遅くなったので、親父にひどく叱られ、二階へ上げられたうえ、はしごまで外されてしまいました。

することのない若旦那は、上がってきたネコを相手に、芝居のまねごとを始めます。ネコを駒猫という登場人物に見立て、二階に閉じ込められた辛さや、食べ物を得るために屋根伝いにタイを盗んだいきさつを、芝居がかったせりふで語らせました。

そこへ高猫という別のネコが現れ、盗んだ獲物をよこせと迫ります。若旦那は二匹のネコに芝居のせりふのままの立ちまわりを演じさせました。「渡さぬなれば腕ずくなりと」「なんでもねえこと」「なにをこしゃくな」

立ちまわりの末、高猫が屋根の隙間へ落ちてしまう場面まで演じたところで、若旦那は障子をガラリと開けて「駒か」と声をかけます。

本物のネコが「ニャーン」と鳴くと、若旦那は舌打ちをしながらこう言いました。「ちょうど一幕すみました」

成立と背景

三代目三遊亭圓遊、通称ステテコが演じました。四代目圓生の弟子で大阪から来た三遊亭新朝は、この噺を自分が作ったものだと語って演じていたといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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