根上りねあがり
新内に夢中の髪結いが、まげの根を上げすぎてしまう短い話。
あらすじ
ある髪結い床の親方は根っからの音曲好きで、なかでも二上がり新内をことのほか好み、仕事の合間にもつい口ずさんでしまうほどでした。
その日も客の髪を結いながら、いつものように二上がり新内を口ずさみ、ちょうど歌い終えたところで髪を結い上げてしまいました。
「へい、できました」と言われた客が鏡をのぞくと、まげの根がふだんより上のほうに来てしまい、まげの先が額にぶら下がる格好になっていました。
「なんだいこりゃあ」と驚く客に、親方はこう答えました。「へい、根上がりでございます」
成立と背景
むかしはよく演じられた噺でしたが、髪を結うしぐさの再現がむずかしいため、今ではこの噺を知る人もほとんどいなくなっています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

