落語の演目

長屋の路地ながやのろじ

滑稽噺博奕女房

夜遅く帰る店子が、木戸を開けてもらうために近所の機嫌を取る話。

あらすじ

長屋に住む次郎兵衛は、表向きは八百屋ですが、実は博打打ちです。夜遅く帰ると長屋の木戸が閉まってしまうため、近所の子供に土産を配って親たちの機嫌を取っていました。

ある晩、遅くなった次郎兵衛は、日ごろ手なずけてある子の母親お松を呼び出し、木戸を開けてくれと頼みます。お松は渋々出て来ますが、土産の品をもらって機嫌を直し、開けてやりました。

そばでこの一部始終を見ていたお松の亭主もすっかり感心し、これからも気をつけて開けてやるようにと女房によく言い聞かせました。

次の晩も戸をたたく音がすると、待ち構えていたお松が急いで開けに行きますが、来ていたのは次郎兵衛ではなく近所の市兵衛で、土産もありませんでした。

次に戸をたたく音がしたときは、お松がぐずぐずして亭主にせかされても動かずにいると、隣の女房が代わりに開けてやり、土産のうなぎをもらってしまいます。

これを知ったお松の亭主が怒って「出て行け」と言うと、お松はこう言い返しました。「私の開ける番と決まっているものを、横から出て開けなくてもよいのに。夜が明けたら見やがれ、生かしちゃおかないから」

成立と背景

講談の「吉原百人斬り」の一部を切り取って、一席の噺に仕立てたものです。はっきりとしたサゲを持たない噺とされています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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